VPNは素晴らしい技術だと思っている。しかし、残念なお知らせは、私が知る限り無料VPNでおすすめ出来るようなところはない。率直に言って、これが私の意見である。
お金を払わずに無料で使用できるVPNサービスはもちろん魅力的。私も正直言えば、今までに使ったこともある。でも、無料VPNに不自由を感じたことも多々あったし、無料VPNの実態を知れば知るほど、怖くて使いたくなくなったのも事実。
タダほど高いものはない。まさに無料VPNのことだと思っている。
企業が、何の犠牲も払わずに、私たちにタダで何かを使わせてくれるほど、世の中そんなに甘くないってことと理解している。考えてみれば当然の話。無料VPNだって、当然コストが掛かっているわけだから。
VPN会社が何もメリットもなく、私たちに無料でVPNを使用させてくれるなんてことはないのは、考えてみれば当然のことと言えるだろう。
無料VPNはタダで利用できるVPNサービスとして、現在利用している、または過去に利用したことがある、という人も結構居るかと思う(かく言う私もそう)。
ただ、全ての無料VPNをひとくちに囲ってしまうのもどうかと思ってる。この大雑把に言われている無料VPNは、大きく分けて3つに分けることが出来る。
有料版としてのVPNサービスも提供しているけど、機能を制限して無料版としても提供しているケースがこれ。
TunnelBearやHide Me、Proton VPNなどをはじめ、このような形で無料VPNを提供している会社は多い。機能の制限としては、転送量や接続国に選択数、デバイスの同時接続台数などが有料版と比較して、少なかったりする。
有料VPNの無料版VPNサービス例
スマホのアプリなどでみられるケース。特に有料版への誘導もなく、単純に無料で使用出来るVPNアプリ。安全面でいうと、一番リスクが高いのが、民間企業が提供している完全無料VPN(VPNGateは筑波大学なので別)。個人的には絶対に利用を避けたいと思っている。
完全無料VPNサービス例
これは、ほとんど全てのVPN会社が採用しているケースと言っていい。無料VPNという呼び方が正しいかはわからないが、30日間返金保証などのように、期日までに解約すれば、実質、無料でVPNが利用できるのがこのケース。
これとは別に、AppストアやGooglePlayストア経由で申し込みをすると、7日間無料トライアルが試せるVPNもあったりする。
期間限定無料VPNサービス例
なぜ世の中には無料VPNが存在しているのか?
企業がボランティアで私たちにVPNを使わさせてくれているわけではない(筑波大学のVPN Gateを除く)。無料VPNの存在理由は、大きく分けて以下の2つに分類できる。
上記の「有料VPNの無料版VPN」「期間限定無料VPN」がこれに該当する。
有料VPNの無料版VPNの場合。例えばA社が、まずはとにかくA社のVPNをユーザーに利用してもらう。そしてVPNの便利さを実感してもらう。
だけど、選択出来る国に制限があったり、一番多いケースとしては、1日や1ヶ月に利用出来る通信量に制限を設けることで、ある一定の不自由を感じてもらう。
でも、有料版にすれば、それらの不自由がなくなりますよ、というメリットをアピールして有料版に移行してもらう、という流れだ。
期間限定無料VPNの場合は、VPN契約をしてもらう際に安心感をもってもらう販売の方法。
契約をして、お金も最初に払いはするけど、気に入らなければ保証期間中に解約・返金手続きをすれば、100%返金されるとわかっていれば安心して申し込みでる、という私たちの心理を突いた方法。決して悪い販促方法ではないですよね。
大手VPN会社では、ルールに則った形で私たちが手続きさえすれば、ほぼ間違いなく真摯に返金対応してくれる。
「有料VPNの無料版VPN」も「期間限定無料VPN」も、大手のVPN会社のサービスであれば、VPN自体の安全性もある程度はあると思っても大丈夫。
冒頭で、タダほど高いものはない、と言った。「完全無料VPN」はまさにそれに該当する。完全無料でVPNを使うほど、高くつくものはない、というのが私の持論。
別に最終的に高額なお金を直接取られるわけではないです。ただし、ある意味お金よりも大切なあなたの個人情報が第三者に売買される可能性は覚悟しておく必要はある。
完全無料VPNを提供している会社が、無料でVPN利用させているのは、そこで入手したデータや個人情報を外部に販売して利益を得ることが出来るからということは理解しておかないといけないだろう。
完全無料VPNは、有料VPNが提示しているようなノーログポリシーなんてもちろんない。要は、私たちのアクセスログは、VPN会社にしっかりと記録として残されてしまう。
あなたのIPアドレスも晒されまくり。HTTPS化されていないサイトであなたの個人情報を入力すれば、あなたの名前、住所、電話番号、クレジットカード番号など全てが完全無料VPN会社に筒抜け状態になる。
ひとたび第三者にこれらあなたの大切な個人情報が渡ってしまえば、金銭的な被害に会う可能性も出てくるだろう。本当に恐ろしい。
完全無料VPNは、無料で使えて嬉しいし、何事もなく使えている間は何も問題を感じない。完全に油断してしまっている状態だ。
逆に言えば、意図的に油断させられているのだろう。そして、気がついたときにはもう遅かった、というのが結末だ。再度言うが、完全無料VPNは危険である。完全無料の甘い誘惑に負けたらお終いと思い、くれぐれも注意しよう。
無料VPNが提供されている理由を理解したうえで、無料VPNサービスを利用してもらう分には、私も止めることはできない。
また、30日間返金保証や7日間無料トライアルのような「期間限定無料VPN」であれば、積極的に活用してみるのもありだと思っている。
ただし、「有料VPNの無料版VPN」や、ましては「完全無料VPN」でおすすめ出来るVPNサービスはない。
理由は、以下に述べていくが、1つの条件は満たしても、他の条件を満たさない、というケースがあるから。
例えば、通信量は無制限で問題ないけど、日本設置のVPNサーバーがない、などの理由で。こういったことを体系的にまとめたサイトが他に見当たらなかったので、このデータ参考になれば幸いです。
TunnelBearは米国に拠点を置く会社。無料版でも、有料版と同じ48カ国からVPNサーバーが選べる。しかも日本のVPNサーバーが選べるのは、海外在住者にとっては特に嬉しいはず。
しかし、1ヶ月に使用できる通信容量が2GBの上限があるのはネック(以前の500MBから増えはしました)。サイト閲覧やメールチェックなら2GBでもそこそこ使えるけど、動画視聴となると、あっという間に消費してしまうというのが実際に使った実感。
Hide.meはマレーシアに拠点を置く会社で、2012年よりサービスを提供している。89カ国に2300台以上のVPNサーバーが設置してある。
無料版の通信容量は、10GB/月。TunnelBearの5倍ある。同時接続台数は、有料版だと10台のことろ、無料版は1台のみ。
さらに選べる国は、無料版はカナダ/フランス/ドイツ/イギリス/オランダ/シンガポール/スペイン/アメリカの8カ国に制限される。この中に日本が入っていないのは残念。海外在住者にとっては対象外となるだろう。
Windscribe(ウインドスクライブ)は2016年設立のカナダの会社。無料版の使い方は、メアド登録なしだと月2GBまで。メアド登録すると、月10GBまで利用することが出来る。
無料版で接続できる国は、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、オランダ、トルコ、香港など10カ国。1つのロケーション毎にUS$1は別途掛かる仕組みとはなっている。無料版には、接続国に日本は含まれていない。
ProtonVPNは、ポーランドのVPN会社。無料版VPNとしては、2024年2月までの時点では、条件付きではあるが、唯一おすすめできるVPNサービスではあった。理由は、日本のVPNサーバーが選択出来て、通信容量も無制限であったから。
日本のサイトによっては、ProtonVPNのIPアドレスがブロックリストに載せられ、アクセス出来ないサイトはあったものの、無料版としては安全性も含め、唯一無二の存在であった。
しかしながら、2024年3月にシステムの改悪が実施。無料版での利用は、日本、アメリカ、オランダ、ポーランドが選べるものの、個別の国を選ぶことは出来なくなった。
最寄りのサーバーへの自動接続がデフォルトとなったのだ。接続切り替えを行なうことにより、日本サーバーに接続されることもあるが、接続切替の動作を繰り返す必要があり、かつ、いつ日本サーバーに巡り会えるかもわからない。非常に残念でならない。
Atlasは2020年に米国で設立された会社。有料版だと3年プランで超激安になる魅力的なVPNサービス。
Atlasでは、日本を含む45以上のロケーションに、合計1,000台以上のVPNサーバーを設定している。しかしながら無料版では、選択できるVPN設置国は、アメリカとオランダのみ。
無料版でも同時接続台数が無制限で、通信容量も月10GBあるだけに、日本VPNサーバー使えないのがとても残念。
Hotspot Shield VPNはアメリカのAnchorFree社によるVPNサービス。ポケトークやロゼッタストーンなどを販売している日本の会社、ソースネクストでも扱っているVPN製品。
70カ国以上にVPNサーバー設置してあるようだが、無料版接続できるのは、アメリカのみ。
無料版の通信容量は、日500MB(月15GBに相当)あるので、容量制限がある無料VPNの中ではトップクラスの数字。ただし、通信速度は最大2Mbpsの制限が掛かっている模様。良い点と悪い点とが混在している無料VPNと言える。
Kaspersky(カスペルスキー)は、元々はロシアの会社。持株会社は英国に登記されている。ちなみに、株式会社カスペルスキーという会社として日本事務所も2004年より運営されているようだ。
無料版であっても同時接続台数は無制限で使える。通信容量は、日200MB(月6GB相当)なので平均並。
残念なのは、VPNサーバーは、最寄りのVPNサーバーに自動接続されるという点。接続したい国が選べないのであれば、ハッキリ言ってVPNとして使い物にならない。
Privadoはスイスの会社。48カ国以上にサーバーがあり、同時接続台数10台というVPNサーバー。Privadoは日本ではあまり名前を聞かないVPN会社。
無料版の場合は、通信容量が月10GBの制限あり。同時接続台数も1台に制限される。
接続できるVPN設置国も、米国、英国、カナダ、オランダ、スイス、フランス、ドイツ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコの8カ国12都市のみとなる。この中に日本の名前はなし。
Googleクロム等のブラウザ拡張機能で使えるVPNとして有名。運営はイスラエルの会社。
有料版もあるものの、安全性という点では疑問符が付くVPN会社。過去に個人情報を転売して摘発を受けたこともある曰く付きVPNMサービス会社。
多くのVPN会社がAES 256bitという高度な暗号化技術を採用しているのに対し、Hola VPNは未対応という点も気になる。
無料で使えて、しかも気軽にブラウザにインストールでき、日本設置VPNサーバーも利用できるので、ついつい使ってみたくなるVPNサービスではあるが、注意は必要。
無料版の場合、通信の容量的制限はないが、1時間のうち利用できるのは30分という制限がつく。
VPNネコは、完全無料で使えるVPNアプリ。
通信速度がMAXで1Mbpsという制約があるものの、通信容量に制限があるわけでもなく、日本を含めた10カ国(日本、韓国、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、インド、オーストラリア、シンガポール、フィリピン)に接続可能。
VPNネコは名前にネコ(猫)なんて付いているので、日本の会社かと思いきや、そうではない。FOURSEASON YUMMY PTY.LTD.というオーストラリアの企業が運営元として登録されている。
さらに、この会社になる前に何回も運営元の会社名が変更になっている点は謎。また、VPNネコと同一製品が、GooglePlayストアでは VPN cat masterとして登録してあるが、こちらでの販売元は、VPN翻墙と登録されている。
会社情報も一切わからず、非常に謎に包まれたVPNサービス会社。個人情報漏洩のリスクは十分にあると考えるのが妥当。個人的な意見は、近寄るべからず。
日本の筑波大学が学術的実験サービスとして提供しているのがVPN Gate。完全無料で使えるVPNサービスとして有名。
日本をはじめ、韓国、アメリカ、ベトナム、タイ、ロシア、インドネシア、香港、フランス、カナダ、ブラジル、オーストラリアに合計約200台の公開VPN中継サーバーがある。
そのうち、大半のサーバーは日本か韓国になるので、日本/韓国のサイトにアクセスしたい人にとっては有り難いはず。
通信量に制限もない、ただし、ノーログポリシーはなく、一定期間はサーバーが接続ログを保持している。
VPN Gateの一番の問題点は、サーバーの当たりハズレがあることだろう。というか、ハズレが多い。しかも、どのサーバーが当たりかは、接続した後でないと分からない。
サーバー一覧に、回線速度やPingの数字は掲載されているが、この数字が全くあてにならないからだ。ほとんどのサーバーは、動画視聴に耐え難いスピードなことが多い。
当たりサーバーに巡り合うまで、再接続を繰り返すのは、本当に骨が折れる。しかも、せっかく繋がっても、途中で切断されることもある。
無料でVPNを使うためなら、どんなに労力と時間を費やしても構わない人以外には、正直おすすめする気にはならない。
以上、知名度のある無料VPNについての簡単解説を以上のようにさせて頂いた。
読んでもらったら分かる通り、危険度であったり、使い勝手であったり等の理由で、おすすめしたいと思えるようなVPNサービスは一切ない。もちろん危険度を承知で使用するとか、通信容量は少しあれば良いというならば、話ば別だが。
安全に動画視聴も含めてVPNを利用したいなら、やはりおすすめは有料版VPNとなる。
もちろん無料の方が良いに決まっているが、そもそもタダで済まそうということ自体に無、リがあったのかもしれない。形がないものにお金を払うことに躊躇する気持ちはあるかもしれないが、月数百円のお金を払う価値はVPNにはあると、個人的には考えている。
あなたもスタバでのコーヒー代を1ヶ月のうち一杯だけ、VPN費用に回してみてはいかがだろうか。
さて、おすすめの有料VPNはどこが良いのか?自分も色々な有料VPNサーバーを試してみたが、最終的にはNordVPNが一番安心して安定して使えるという結論に落ち着いている。
比較対象としてExpressVPNもあるが、費用が高すぎる。スピードは若干速いような気もするが、それ以外にこれと言って、NordVPNよりも優れているとも思えないのが個人的な感想。
NordVPNは世界に6千台以上のVPNサーバーが用意してあり、日本にも約170台のVPNサーバーが利用できる。スピードも動画視聴に問題を感じることは全くなかった。
さらに、海外から日本にアクセスするときなどは、問題なくアクセスできるサイトが非常に多かった。たとえば、無料VPN等の場合は、日本のサイトにアクセスしようとしても、ブロックリストに載っているためか、VPNを経由してもアクセス拒否されることが多々あった。
有料のVPNであっても、VPN会社によってアクセス成功率は違うもの。NordVPNの場合は、数ある有料VPNの中においても、優秀なアクセス成功率だったため、これはかなり使い物になると実感した。
VPNの存在を知っていると、知らないとでは、生活のクオリティが全然違ってくる。今まで出来なくて当然だと思っていたことが、VPNを使えば出来ることがでてくる。
また、知らないうちにネット使用で危険に晒されていたことが、VPNを使えばその危険を回避することが出来る。現に、あなたはすでに不便に感じていることがあって、その解決策としてVPNの存在を知った可能性もあるだろう。
VPNの利用用途は、あなたが現在どこに住んでいて、どこにアクセスしたいかによっても変わってくる。
VPNの用途について、以下にまとめてみた。これを見て、「こんな使い方もありか」「この問題を解決したかったんだ」というものも発見出来るかもしれない。是非参考にして欲しい。
ここで伝えることは、実際には日本国内の用途に限らず、全ての人に当てはまるVPN使用用途とも言える。VPN技術の素晴らしさを根本的に実感できるベーシックな部分でもある。
特にフリーWi-Fi使用時には大きな意味を持ってくる。街には色々なフリーWi-Fiがあることは周知のことと思う。自分の携帯通信量を消費することなく、タダでネットにつなぐことが出来て有り難い存在だ。
しかし、無料で提供されているこれらのWi-Fiは暗号化されていないことが多い。スタバの無料Wi-Fiもそのひとつだ。暗号化されていないということは、あなたがその無料Wi-Fiを経由して行なっている様々なネット行動が、第三者に筒抜けになっている可能性があることを意味する。
特にSSL化されていないホームページにアクセスしたあなたのネット行動は、すべて晒されてしまっていることになる。
また巷には、正規のお店(飲食店等)の無料Wi-Fiを装った偽の無料Wi-Fiもあり、非常に悪質だ。例えば、あなたはスタバの無料Wi-Fiだと思って繋いだら、実はスタバとは全然関係のない第三者が設定したWi-Fiであることもあるのだ。
彼らの目的は、あなたの情報を搾取すること。非常に危険である。こういった危険から自分の実を守ることが出来るのがVPN。
SSL化されていないネット接続も、偽の無料Wi-Fiであっても、VPNを介していれば、あなたの個人情報流出を防ぐことができる。VPNの恩恵を受けれられる最大限の特徴のひとつだ。
あまり褒められた話ではないが、何らかの理由で、あるネットサービスから垢バンを食らってしまったという人もいるかもしれない。
垢バンの措置を受けたら、今後同じIPアドレスからアクセスすることさえも出来なくなることもあるだろう。そのような際に、VPNを使えば実際のあなたのIPアドレス以外から、そのサイトにアクセスすることが可能になるだろう。
決して悪質な意味でこの使用方法を推奨するわけではないことは前提としておく。ネット掲示板に書き込みをする際など、自分の身元を徹底的に隠して書き込みをしたいと考える人もいるだろう。そのような人が利用する手段として利用する方法のひとつがVPNだ。
さらに、ロウティングVPN(定期的にVPNサーバーが変わる)や、マルチVPNサーバーを(2箇所以上のVPNを経由する)、Tor(闇サイトなどが検索できるブラウザ)を利用することにより、さらに匿名性を向上させることもある。
また、このような不穏なネット行動をする人は別として、何かしら身の危険を感じ、自分の安全を確保するためにVPNを使用する人もいる。政治的な圧力を回避するために身元を特定させたくないジャーナリストなどは、その典型と言えよう。
日本に住んでいて、日本のネット環境化で暮らしていると気が付かないことがというのが実はあったりする。例えば、日本に居ると目にすることはないけど、海外にももっと色々なサイトやサービスがあったりする。
日本からはアクセス出来ないようになっているため、私たちが普段目にする機会がないためだ。それら海外のサイトを利用できると、今までにない体験が出来たり、オトクなこともあったりするのだ。そういった事例を次に挙げていくことにしよう。
これは逆に日本のサイトでもあるのだが、他国からのアクセスを許すと、その分だけ不法なアクセスが来る可能性が高まるため、とにかく国外からのアクセスを一切遮断しているというサイトがある。
また、それ以外にも不要なアクセスがあると、その分サーバー負荷が上がったり、サーバー維持費用が上がるとう理由で、国外からのアクセスをブロックしているケースもある。
こういった対策をしているサイトにアクセスするためには、その国のIPアドレスからサイト訪問することが必要になってくる。
動画視聴サイトは、権利の関係もあり、その国の人しか視聴することは出来ない。
国外から視聴を試みようとしても、サイト自体が表示されなかったり、「お住いの地域では視聴できません」というメッセージが表示されたり、動画再生準備のくるくるが回り続けていつまで経っても動画再生が始まらない、といったことが起こる。
例えば、アメリカのニュースサイトであるFOX News、アニメ配信サービスのCrunchyroll、Funimation、VODのPeacockTVやHBO MAXなど。それ以外にも、韓流ドラマなどが見れることで人気のカカオTV、韓国Wavve、韓国TVING等など、色々とある。
また、ネトフリやアマプラなど、その国によって視聴できる番組が異なるという場合もある。有名なところでは、宮崎駿のジブリ映画は日本以外のほとんどの国のNetflixで見られるのに、日本のNetflixでは見れない。
いわゆるジオブロック問題で、該当国のIPアドレスが必要となる。ただし、IPアドレスを該当国にしただけではジオブロック問題を攻略出来ない場合もある。
ゲーム好きの人ならフラストレーションが溜まっているかもしれないが、ゲーム天国の日本ではあるものの、実は日本からはプレイ出来ないゲームもある。いわゆる、「おま国」問題だ。
有名どころのゲームとしては、Call of Dutyシリーズ等が挙げられる。これらのゲームをするには、そのゲームが販売されている国からアクセスする必要がある。
VPNを使った裏技として、知る人ぞ知るVPN活用法。NetflixやAmazonプライムをはじめ、様々なサブスクの料金は、実は国ごとのよって異なる。国よって物価が異なるので、それぞれの国の物価事情に合わせた販売価格が設定されているのだ。
有名なところでは、トルコやアルゼンチンなどでサブスク契約すると、価格が断然安くなると伝えられている。
ただし、相手方も規制や対策をしているケースも年々増えてきている傾向は見られる。その一例としては、契約する国で発行されたクレジットカードでないと決済出来ないということがある。
しかし、この裏技が使えるサブスクや国はまだまだ沢山あるため、VPNを利用して格安サブスク契約を実践している人はまだまだ多くいる。
これもサブスクと同じようなパターンの話。例えば、旅行先のハワイのホテルを予約しようとした際、私たち日本人とタイから予約しようとした人とでは、異なる金額が提示される、というようなことが多々ある。
もちろん普通は、予約時点で他国の人と比較することがないので、その実態に気がつくことはない。しかしホテル予約サイトなどは、IPアドレスやCookieを利用したり等をして、提示する宿泊金額を相手によって変動させているのが実態だ。
仮に日本国内の北海道の宿を予約しようとした場合も、日本居住者の金額と、海外からの旅行客には、全く異なる金額が提示されることことは知っておいて損はないだろう。
海外在住者や海外旅行者、留学生、ワーキングホリデーメーカーの人たちなど、日本国外に出ると、日本のネット利用にこんなにも大きな壁が存在するのかと驚く人も多い。
日本では普通に使えていたネットサービスが利用できなくなるのだ。サイトさえ表示されないこともあるので、いったい何が起きたのか分からない人さえいる。これが、ジオブロックである。
日本から海外のところでもお伝えしたが、動画視聴サイトは国外からのアクセスに対しては視聴できないようになっている。権利の関係のためだ。海外にいる人は、日本の動画が見たくても見れないというジレンマがある。
YouTubeはあるものの、日本のドラマ、アニマ、映画といったコンテンツはYouTubeにはない。日本の動画視聴サイトにアクセスするためには、最低限日本のIPアドレスは必要になる。
ただ、動画視聴サイトによっては、特定のIPアドレスをブロックしていたり、スマホのアプリを使った動画視聴には、IPアドレスだけでなく、GPSによる位置サービスでの場所把握も行なっていたりする。
日本や海外の動画視聴には、UBOX/EVPAD/SCICLOUD/SUPERBOXなど、ハードウェアも用いた方法もある。
中国の製品だ。これらは完全に違法行為を実践するための商品なので、使用はくれぐれも個人責任。それと、違法がゆえに、いつサービスが終了しても文句は言えない。費用は日本円で3~4万円程度となる。
日本全国のラジオが視聴できるサイト「radiko」は、なかなか貴重で便利なサイトである。
動画中心の世の中ではあるが、音声サービスも実は最近盛り上がりを見せている。ポッドキャストなどを車で聞いている人も多いのではないだろうか。またSpotifyをはじめとする音楽配信サービスも人気だ。
日本の音楽配信サイトとしてはレコチョクが有名だが、日本からのアクセスでないと音楽を楽しむことはできない。
日本の漫画・雑誌読み放題サイトとしては、ピッコマ、LINEマンガ、楽天マガジンなどがある。これら読み放題サイトも動画視聴と同様に、権利の関係で海外からのアクセスには対応していない。読み放題するのは、日本のIPアドレスが必要となる。
さきほど、海外でしかプレイできないゲームことを伝えたが、逆に日本でしかプレイできないゲーム/ソシャゲもある。有名なところでは、「ウマ娘」などがある。
また、他のゲームでも、オンラインで他のプレーヤーとプレイする際に、参加できるプレイヤーや地域毎に区切られていることが多い。だから、海外から日本の他のプレーヤーと遊びたいと思っても、海外のプレイヤーとしか遊ばないということが発生する。
海外のマッチングアプリであるTinderなどは海外でも利用できるが、日本のマッチングアプリであるペアーズ、with、Omiaiなどは日本にいないと利用できない。
海外のマッチングアプリは怪しいものも多いし、真剣交際を前提にしていない場合もある。日本のマッチングアプリは登録が厳しく真剣交際を前提にしているところもあるし、何より日本人の異性と知りたいたければ日本のマッチングアプリが最強である。
他国からのアクセスをブロックしているサイトのことでも紹介したが、国外からのアクセスを拒否しているサイトは実はそこそこある。
サイトが読み込まれなかったり、404エラーがでたり、サイトにはアクセスできるがサイト内のサービスが利用できないといったことがある。一般サイトの場合は、ブロック方法はそれほど強力ではないが、最低限日本のIPアドレスは必要となる。
中国では、日本や世界的に当たり前になっているサービスが利用不可能だったりする。グーグルやYouTube、インスタ、ファイスブック、Xなどが使えないのは驚きである。
他にもWikipediaも見れないしChatGPTも使えない。ネトフリや、Huluをはじめとする、ほとんどのVODサービスも利用不可である。
また当局が認めるVPN以外は違法行為とみなすとも言っている。ただし、中国国民と在留外国人では扱いが異なるようでもある。実態としては、中国滞在の日本人の多くは、何かしらのVPN等のサービスを利用して日本のネットサービスを利用しているようである。
また、ロシアやイラク、オマーン等など、ネット利用に関する法律的な規制が敷かれている国がある。
2022年4月以降、欧州経済領域(EEA)及びイギリスから日本のYahoo!JAPANへのアクセスは出来なくなってしまった(Yahoo!メール/Yahoo!カード/ebookjapanのみは利用可能)。
この措置で困っている欧州滞在日本人はきっと多いだろう。VPN利用は、ある意味この地域滞在の日本人にとっては必須とでも言えよう。
Ebayとは海外のオークションサイトは国境を超えて利用できるが、日本のメルカリ、ラクマなどは日本国内でないと利用できない。Yahoo!オークションに関しては、海外からの利用も可能なようだが、前述した理由で、欧州圏からの利用は出来ない現実となっている。
日本に居ると気が付かないが、ひとたび日本を出るとPaypayアプリが開けなくなる。このようにキャッシュレスアプリの中には、Paypayや楽天Edyのように、海外からの利用を制限していることろがある。
なお、楽天PayやモバイルSuicaなどは海外からもアクセス可能。このように同じキャッシュレスでもサービスによって海外対応が異なる理由は不明。制度的なことではなく、各社の方針によるものだと推測する。
日本に居ると、Apple storeやGooglePlayストアで目にしているアプリが、国外に行くとインストール出来ないどころか、アプリ一覧に表示さえされないことをご存知だろうか。
海外に居ると、ヤフー関連のアプリは一切表示されないし(外国のYahooのみ)、ゲームだって表示される種類が違う。海外に居ると、日本のアプリで欲しいと思っても入手できないものが多々あるのが現実である。
日本に居ても、海外に居ても、VPNは生活を便利にしてくれる最強のツールのひとつと言える。その最強ツールを無料で使えたら、こんな便利で嬉しいことはない。
しかし、ちょっとそこは踏みとどまってほしい。こんな便利なツールが無料で使えるには、それなりの理由があることを。
その理由の中には、安全性に関することも含まれる。タダに釣られて、個人情報を第三者にやすやすと晒すことの危険性があると知ったらどうだろうか。
それでも無料でVPNを使う選択をするだろうか。答えはノーだ。
世の中には、ネットで金銭的な被害や、その他様々な被害にあっている人が後を絶たない。気を付けていても危険はゼロではないネットの世界。それを、危険と知っていながら無料の罠に釣られて、その危険に自ら身を投じることなど、論外と言えることは同調してもらえると思う。
VPN利用にはお金を払おう。それが私の意見である。
有料であっても、月々数百円で利用できるVPNサービスもある。ExpressVPNのような高額なVPNもある。でも、高額なサービスである必要はない。
このサイトがおすすめしているNordVPNではればExpressVPNよりも安価に利用できるし、安全面でも信頼できる。他国へのアクセスにも良好な結果を得ているおすすめのVPNサービスであることをお伝えしてしておきたいと思う。